◆電気代が高くなる
東京電力をはじめとする電力大手10社が8月の電気料金の値下げを発表しました。
日本の発電の8割を占める火力発電に必要となる燃料費が、ロシアのウクライナ侵攻によるLNG(液化天然ガスの高騰)の価格高騰、また最近の円安により高騰しており、それが電気料金にもしわ寄せがきてしまったということになります。
使用量が平均的な家庭の電気料金の場合、東京電力管内では7月と比べると247円の値上げとなり、9,118円となってしまうそうです。昨年の8月の電気料が6,960円ででしたので2,158円も高く、これは実に31%もの高騰となります。
これからエアコンなどを使用する機会が増え、電気代も多くなりがちの夏季にこの値上げは痛い!痛すぎますね。
◆電気契約のアンペア数を見直してみよう
簡単にできる電気料金の削減策のひとつとして、アンペア数の見直しがあります。
電気料金には基本料金と従量料金のふたつで構成されており、基本料金は電気の使用契約を結んでいれば、極端な話、電気を使用していなくてもかかるものです。それに対し、従量料金は電気の使用量に応じて課金される料金となります。
アンペア数を見直すと基本料金が変わりますので、今の契約アンペア数より低いアンペア数で契約することで、毎月の電気料金が減らせるということになります。
なお、節電するなど電気の使用を抑えた場合は従量料金の方が安くなっていきます。
◆そもそもアンペアとは何か?
アンペアとは、よく聞いたことがあるボルトやワットと同様に電気の単位です。
ボルト(V)は電圧、ワット(W)は消費電力、アンペア(A)は電流(電気の流れる量)を示す単位となっており、アンペアという名前は電流と磁場の関係を示した「アンペールの法則」を生み出したアンドレ=マリ・アンペールという偉人の名前に因んでいるということです。
上述のとおり、アンペアは電気の流れる量を示す単位を示し、ご家庭で一度に使える電化製品の上限を表しています。
そのため、アンペア数が大きければ、一度に使える家電製品は増えますし、アンペア数が小さければ、一度に使える家電製品は少なくなります。
◆選択できるアンペア数は?
次に選択できるアンペア数とその基本料金について見ていきましょう。
アンペア数は10アンペア(以下、Aと記載します)から60Aで契約が可能で、それぞれ基本料金が変わってきます。当たり前ですが、低いアンペアであれば基本料金は安くなりますし、大きなアンペア数であれば基本料金は高くなります。
なお、今回は東京電力の基本料金となり、電気契約は一般的な過程で契約されている「従量電灯B」の契約でのものとなります。
(引用:東京電力ホームーページ)
アンペア数の増減で上記のように基本料金が異なってきます。
上記の基本料金に実際に使用した電気量に応じた従量料金を加算した金額が請求される電気料になります。
◆アンペアを小さくしすぎるのも危険
上述のとおり、アンペアは電気の流れる量を示す単位を示し、ご家庭で一度に使える電化製品の数が変わってきます。
アンペアを超える電化製品を使用するとブレーカーが落ちる仕組みとなっていますので、電気料金を削減しようとして無理なアンペア数の変更は危険です。
例えば、20Aで契約しているとして、冷蔵庫、エアコン、テレビで19A 使用している状況だと仮定します。その上で、消費電力の大きな他の電化製品を使用するとブレーカーが落ちてしまいます。
冷蔵庫や夏ならエアコン、冬は暖房器具などつけっぱなしにしている電化製品というのがあり、当たり前ですがそれらも電力は消費しています。また、中にはIoTの機器やサーバー、アクアリウムのろ過装置のようなペット関係の設備など、常に稼働している電化製品というのは意外とあるものです。
まずはそれらの消費電力を把握した上で、ご自身にあったアンペアを選択するようにしましょう。
◆まとめ
電気代の値上げが家庭を直撃する中で、電力需給ひっ迫注意報が発令されたり、政府が8月に節電ポイントの導入を発表したりとしきりに節電が叫ばれています。
夏場のエアコンを我慢するなどの節電は正直、死亡事故にも繋がるので全く推奨しませんが、自分の使用している電化製品を把握して、節電できるところはするというのは良いことかと思いますので、一度、アンペア数の見直しも検討してみると良いでしょう。
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