羽田空港アクセス線とは？ - アブレイズ・コーポレーション東京駅本店～お部屋探しの冒険日記～

◆羽田空港アクセス線とは？

羽田空港アクセス線とは、JR東日本が計画する羽田空港と東京都区内を結ぶ鉄道路線構想です。

2021年に国土交通省が鉄道事業を許可し、2029年に開業する予定と言われています。

現在、羽田空港に向かうアクセス方法としては、浜松町からの東京モノレールと品川からの京急線のほか、高速バスや路線バスが担ってきました。

そこにJR東日本がついに動き出してくるわけです。

この羽田空港アクセス線が開業することのメリットについて本日はお話ししたいと思います。

なお、東京周辺の鉄道路線の開業については有楽町線と南北線について以前に記事にしていますので、以下のリンクよりご参照ください！

東京メトロ有楽町線と南北線が延伸！賃貸不動産にどうのような影響が？

◆羽田空港アクセス線のルート

この羽田空港アクセス線ですが、まず、羽田空港から東京貨物ターミナルまでの路線を新設します。

この東京貨物ターミナルは東京都品川区八潮３丁目にあり、ちょうど東京モノレールの流通センター駅から西に向かって徒歩１５分弱ぐらいのところにあります。さらにその先は３つのルートが計画されています。

「東山手ルート」、「西山手ルート」、「臨海部ルート」の３つで、それぞれ以下のようなルートとなります。

・東山手ルート

東京貨物ターミナルからJR山手線・京浜東北線の田町駅付近までの路線。

田町付近で並走する東海道線に乗り入れ、上野東京ラインを介して、宇都宮線や高崎線、常磐線方面への直通が想定されています。

・西山手ルート

東京貨物ターミナルからJR京浜東北線・東急大井町線・りんかい線の大井町駅付近までの路線。

大井町付近でりんかい線に接続・直通運転をすることで、埼京線を介して渋谷・新宿・池袋方面への直通が想定されています。

・臨海部ルート

東京貨物ターミナルからりんかい線東京テレポート駅付近までの路線。

東京テレポート付近からはりんかい線に乗り入れ、新木場からは京葉線へ直通することで千葉方面へのアクセスが想定されています。

上記３つのルートで昨年事業許可を得て、2029年に開業を予定しているのは東山手ルートとなります。

◆開業することのメリット

上述のとおり、羽田空港アクセス線は3つのルートを介して、様々な路線へ乗り入れることを想定しています。

今まで、羽田空港と言えば、東京モノレールか京急線でのアクセスであったため、神奈川方面や京急線と乗り入れる都営浅草線、京成線方面からのアクセスは比較的良好でしたが、渋谷・新宿・池袋と言った東京の西側エリアの主要な街や東京駅、新橋駅と言ったオフィス街からのアクセスには浜松町や品川での乗り換えが発生していました。

それが、この路線が開業されることで乗り換えなしで羽田空港へ行くことができるようになり利便性が高まります。

また、埼玉方面や千葉方面、中央線方面への乗り入れを行う可能性もあるため、より広域的なネットワークを形成することとなります。

なお、羽田空港アクセス線が経由する東京貨物ターミナルでは神奈川方面への貨物線も伸びており、神奈川方面への直通も物理的には可能で、「成田エクスプレス」のような特急電車が広域的に羽田へ直通ということも可能性としてはあります。