こんにちは!アブレイズ編集部です。
今回は、お部屋探しに関する重要な情報のひとつである「アスベスト(石綿)」について、詳しくご紹介したいと思います。
アスベストとは何か、どんな建物に使われているのか、どんな危険性があるのか、どんな規制があるのかなど、知っておくべきことをまとめました。
アスベストに関する知識を身につけて、安心してお部屋探しをしましょう!
アスベスト(石綿)とは何か?
アスベストとは、天然に産する繊維状の鉱物のことで、耐久性や耐熱性などに優れた性質を持っています。そのため、建築材料や電気製品など様々な用途に使われてきました。
特に建物では、保温断熱や防音などの目的で使用されてきた経緯があります。住宅では主に屋根材や壁材、天井材などにアスベストとセメントを混ぜたボードなどが使われています。
しかし、アスベストの繊維は非常に細く、空気中に飛散しやすい性質があります。そのため、建物の取り壊しや改修などの際にアスベストを吸い込むと、肺繊維症や肺がん、悪性中皮腫などの重篤な疾患を引き起こす可能性があります。
アスベストの恐ろしいところは、吸い込んだ後すぐに発症するわけではなく、数十年後に発症することが多いということです。そのため、過去にアスベストを使用していた建物に住んでいた人や関わっていた人も注意が必要です。
建物のどのような箇所にアスベストが使われているか?
アスベストはその優れた性能から、主に保温断熱や防音の目的で使用されてきました。そのため、建物の屋根や壁、天井などの部分に使われている可能性が高いです。
住宅では主に屋根材や壁材、天井材などにアスベストとセメントを混ぜ板状にしたボードなどを使用しています。ただし、このボード(成形型)は飛散のリスクは少ないと言われています。
また、取り壊しの際に飛散のリスクが高いと言われる吹き付けアスベストは住宅ではほとんど使用されていませんが、集合住宅の共用部や駐車場・機械室などで使用されている可能性があります。
さらに、機械設備や鉄道車両などにもアスベストを含む部品が使われている場合があります。これらは摩擦や衝撃で飛散する危険性があるため注意が必要です。
アスベストの規制はどうなっているか?
アスベストの有害性が明らかになってから、法改正により規制が強化されてきました。
まず、1970年にはアスベスト含有率を5%以下にすることが義務付けられました。その後、1995年には1%以下、2006年には0.1%以下と規制が厳しくなってきました。
また、2006年からはアスベストの製造・輸入・使用が全面的に禁止されました。そのため、現在新たにアスベストを使用した建物を建てることはできません。
しかし、過去にアスベストを使用していた建物はまだ多く存在しています。そのため、建物の解体や改修などの際には、事前調査や飛散防止などの対策が必要です。
アスベストの事前調査とは何か?
アスベストの事前調査とは、建物の解体や改修などの作業を行う前に、建物にアスベストが含まれているかどうかを調べることです。
事前調査は、書面調査・目視調査・分析調査の3つの段階で行われます。
書面調査では、建築設計図や仕様書などをもとに、建物の築年数や構造・材料などを確認します。目視調査では、現地で実際に建物の各部分を見て、アスベストが使われていそうな箇所を特定します。分析調査では、目視調査で特定した箇所からサンプルを採取し、専門機関でアスベストの有無や含有率を測定します。
事前調査の結果は報告書としてまとめられます。報告書には、アスベストが含まれている箇所や量・種類などが記載されます。報告書は作業者や発注者などに提出されます。
アスベストの飛散防止とは何か?
アスベストの飛散防止とは、建物の解体や改修などの作業中に、アスベストが空気中に飛散することを防ぐことです。
飛散防止の方法は、除去工法・封じ込め工法・囲い込み工法・剥離工法・ウォータージェット工法などがあります。
除去工法では、アスベスト含有層を下地から取り除く方法です。この場合、湿潤化や集じん装置などを用いて飛散を抑えます。封じ込め工法では、アスベスト含有層に薬剤を浸み込ませて固着化したり、表面に造膜剤を塗って覆う方法です。囲い込み工法では、アスベスト含有層を別の材料で覆って隔離する方法です。剥離工法では、アスベスト含有層を蒸気や溶剤などで剥がす方法です。ウォータージェット工法では、高圧水流でアスベスト含有層を切断する方法です。
これらの方法は作業レベルや状況に応じて選択されます。作業レベルとは、アスベストばく露の程度によって分けられたもので、レベル1からレベル4まであります。レベルが高いほど、飛散防止の対策や作業者の保護が厳しくなります。
飛散防止の作業は、専門的な技術と知識が必要なため、アスベスト除去作業者の資格を持った人や指導監督者の指示のもとで行われます。また、作業後にはアスベストが除去されたことを確認する検査や清掃が行われます。
アスベストに関する注意点は何か?
アスベストに関する注意点は以下のとおりです。
・アスベストが含まれている可能性のある建物に住んでいる場合は、壁や天井などを傷つけたり壊したりしないようにしましょう。もし傷つけたり壊したりした場合は、すぐに専門家に相談しましょう。
・アスベストが含まれている可能性のある建物を解体や改修する場合は、必ず事前調査を行い、飛散防止の対策を講じましょう。また、作業者や近隣住民などの健康を守るために、適切な保護具や通知・掲示などを行いましょう。
・アスベストが含まれている可能性のある建物から出た廃棄物は、一般的なごみとして処分しないでください。アスベスト廃棄物として適切に管理・搬送・処分する必要があります。自治体や専門業者に相談しましょう。
・アスベストにばく露したことがある場合は、定期的に健康診断を受けましょう。アスベスト関連疾患は発症までに時間がかかることが多いため、早期発見・早期治療が重要です。
まとめ
今回は、お部屋探しに関する重要な情報のひとつである「アスベスト(石綿)」について、詳しくご紹介しました。
アスベストは天然に産する鉱物で、建築材料などに使われてきましたが、空気中に飛散して吸い込むと重篤な疾患を引き起こす可能性があります。そのため、法改正により規制が強化されています。
アスベストが含まれている可能性のある建物に住んでいる場合や解体や改修する場合は、事前調査や飛散防止などの対策を行う必要があります。また、アスベストにばく露したことがある場合は定期的に健康診断を受けることが大切です。
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