◆リノベーション物件とは？
リノベーション物件とは、その建物自体は古いが、室内をリノベーションすることで、最新のものに更新したお部屋を指します。
古い物件においては、賃貸物件の空室対策、また資産家賃向上にもつながるため、賃貸物件をリノベーションして募集を開始するケースも増えてきています。
最近では、お部屋探しをしている人の中にも「築年数が古くても室内がリノベーションされてキレイになっていればよい」というように考え、お部屋探しをしている方も増えてきているように思えます。
確かに、新品同様のお部屋に住むことのできるリノベーション物件ですが、はたして全くデメリットはないのでしょうか？
今回はリノベーション物件のお部屋探しをする際のメリットとデメリットについてお話していきたいと思います。
◆リノベーション物件のメリット
キレイなのは当たり前ですが、リノベーション物件には以下のようなメリットがあります。
とにかく室内がキレイ
これは当たり前ですね。
最新の設備が導入され、壁紙なども張り替えられているのですから、室内だけで見れば新築や築浅物件と変わらないレベルであることがほとんどです。
家賃相場が安い
リノベーションしているとはいえ、建物自体は古いので、新築物件や築浅物件などに比べて家賃相場が安めに設定されていることが多く、比較的、安い賃料で住めることもあります。
家賃相場が安くなるということは、それだけ選択できる物件も増えるということになりますよね。
オシャレな物件も多い
さらに、リノベーション物件には、付加価値をプラスするために、誰もが好きな無難な内装ではなく、デザイン性の高い物件が多い傾向にあります。
探せば、今、流行りのブルックリンスタイルのお部屋なども見つかるかもしれませんね。
◆リノベーション物件のデメリット
続いて、リノベーション物件のデメリットについてお話していきます。
「リノベーションされていて新築同様にきれいなんだからデメリットなんてあるの？！」と思われるかもしれませんが、意外とリノベーション物件にもデメリットはあります。
外観や共用部分は古いまま
リノベーション物件の特徴として、当たり前ではありますが、室内のみをリノベーションしていることがほとんどであるため、外観やエントランスや共用廊下などの共用部分は古いままの状況であることが多いです。
なお、共用部分については以前に記事にしておりますので、以下のリンクよりご参照ください。
窓周りのサッシや玄関扉は古いまま
室内はリノベーションされていても、窓周りのサッシや玄関扉などは古いままの場合が多いです。
古いサッシや窓、玄関扉は古いデザインのものが多く、せっかくのキレイなお部屋が台無しになってしまう場合もあるかもしれませんよね。
なお、窓周りのサッシや玄関扉は交換するのに壁に手を加えないといけないような工事が発生するため、交換は非常に高額となる傾向にあります。
そのため、窓回しのサッシや玄関扉はなかなか交換することがありません。
断熱性や防音性が低い場合がある
上述のとおり、サッシや玄関扉が古いままということとなると、断熱効果が最新のものより低いことが多くあります。
また、サッシも長期間使い続けることによって、ゆがみなどが発生し、スキマ風が入るようになったり、建付けが悪くなったり、防音性が悪くなってくるほか、結露が発生しやすくなることも多いです。
上述のとおり、窓周りのサッシを交換するのには多額の費用がかかることから、なかなかサッシまで交換していることはないかと思いますので、リノベーション物件を契約するという前に、サッシ周りは細かくチェックしておいた方が良いでしょう。
結露については以前に記事にしておりますので、以下のリンクよりご参照ください。
旧耐震基準の建物もある
1981年6月以降に建築確認が行われ竣工した建物は新耐震基準で建築されています。
しかしながら、1981年5月以前に建築確認が行われた建物については最新の耐震基準では建築されていない旧耐震基準の建物となり、耐震性が劣る可能性があります。
もちろん、耐震診断や、耐震補強工事が行われている建物であれば、安心でしょうが、この1981年6月かどうかというのは耐震上ではひとつのポイントとなります。
なお、耐震基準については以前に記事にしておりますので、以下のリンクよりご参照ください。
知っておきたい耐震基準！～新耐震基準で作られている物件を狙え！
◆まとめ
本日はリノベーション物件のメリットとデメリットについてお話ししました。
リノベーション物件は確かにキレイですが、よく見ておいた方が良い部分もたくさんあるということです。
引っ越した後に気づいたというのでは遅いので、リノベーション物件をご内見する際はサッシ周りなども含め良くチェックしておいた方が良いでしょう。
なお、私がご案内したリノベーション物件に、室内フルリノベーションでとってもきれいなのに、やけに天井の低い物件がありました。今の物件に比べて、昔の物件は天井が低い物件が多かったからかとは思いますが、写真だけで判断するというのは危険だなと思った次第です。
なお、アブレイズコーポレーション東京駅本店では、お部屋探しに関する記事を日々アップしておりますので、以下のリンクよりご参照ください。
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