◆オール電化物件とは？
賃貸物件でもオール電化の物件を見かけることがありますが、オール電化とはどういうことなのでしょうか？
オール電化とは、その名前のとおりなのですが、そのお部屋で使用するすべてのエネルギーに電気を使用している物件のことを指します。
通常の物件であれば、お風呂や、キッチンの湯沸かしやコンロの火力にはガスを使用していることが多いですが、オール電化の物件では、湯沸かしやコンロの火力（実際には火力ではないですが・・・）も電気でまかないます。
その省エネ性からも、これからますます普及をしていきそうなオール電化の物件ですが、メリットもあればデメリットもあります。
本日はそんなオール電化物件のメリットとデメリットについてお話していきたいと思います。
◆オール電化のメリット
オール電化物件には、省エネ性や安全性など、オール電化ならではのメリットがあります。
まずはオール電化のメリットについてお話していこうと思います。
省エネである
これは特に湯沸かしにエコキュートを用いている場合ではありますが、その省エネ性が大きな特徴のひとつです。
エコキュートはただ単に電気の力でお湯を沸かすのではなく、外気の温度も利用してお湯を暖めていきます。
そのため、純粋に電気の力だけでお湯を暖めていく電気温水器よりもかなり省エネルギーでお湯を使用できるのがメリットのひとつです。
安全性が高い
オール電化の物件では、上述のとおりガスを使用しないことから、ガス漏れやそれに伴うガス爆発などのリスクが無い点が大きなメリットです。
ガスによる事故は爆発や火災など大きな事故につながる場合もあるので、特にお子様のいるご家庭などの場合はその安心感というのは大きなものとなると思います。
お手入れや掃除がしやすい
オール電化の物件ではキッチンにIHクッキングヒーターを採用していることがほとんどです。
IHクッキングヒーターは通常のガスコンロに比べると凹凸が少ないため、お手入れやお掃除が簡単です。
ガスコンロの場合は五徳をブラシ洗いしたり・・・と、掃除に手間がかかる場合が多いですが、IHであれば拭き掃除だけできれいになります。
災害時の復旧が早い場合がある
地震や台風などの災害によりライフラインにも被害が及び電気やガスが使用できなくなる場合もあります。
そのような場合に、ガスに比べて電気の方が復旧が早い傾向にあります。
都市ガスの場合は、地中に配管されているガスにくらべ、電柱など地上に配線されている電気の方が復旧しやすいというわけです。
◆オール電化のデメリット
続いてオール電化のデメリットについて見てきましょう。
停電するとお湯も出なくなる
オール電化のデメリットとしては、停電した場合に電気が使用できないだけでなく、お湯も出ず、調理もできない状況に陥ります。
ちょっとの時間の停電ならばよいですが、長時間に及ぶ停電の場合などを想定して、停電時の対策を考えておかなければなりません。
調理器具が限られる
オール電化の物件で採用されているIHクッキングヒーターでは、IH対応の調理器具しか使用ができません。
今までガスコンロの物件で生活していた場合は、フライパンやお鍋などを全て買い替えなければならない可能性もあります。
また、IHクッキングヒーターを傷つけてしまう恐れもあるので、鍋やフライパンを振るような調理にも向いていません。
エコキュートや電気温水器がかさばる
オール電化の物件でお湯を使用するために設置されているエコキュートや電気温水器ですが、中に水を溜めてお湯を沸かしていくため、その本体は大型です。
エコキュートは室外に設置されていることが多いですが、電気温水器は室内に設置されていることも多くあります。収納か何かと思って扉を開けると電気温水器だった・・・なんていうこともよくあります。
日中の電気代が割高になる可能性
オール電化の物件は、夜間の電気代が安く、日中の電気代が高く設定されていることが多くあります。
これは、エコキュートや電気温水器の湯沸かしを電気使用量が少なく、電気代の安い深夜の時間帯を利用してお湯を暖めていくためなのですが、日中の電気使用は逆に高めに設定されている場合もあります。
日中に電気を多く利用するという場合は割高になってしまう可能性もあります。
◆まとめ
本日はオール電化物件のメリットとデメリットについてお話ししました。
現在、国がZEH（ゼッチ）住宅という省エネ住宅の建設を推進しています。
このZEH住宅の要件のひとつとして、エコキュートのような効率性の高い電気給湯器を用いることがあげられていますので、今後、ますますオール電化の物件というのは増えていくのかもしれません。
そのため、オール電化のメリット、デメリットというものをよく理解しておく方が、今後のお部屋探しはスムーズに進むかと思います。
なお、アブレイズコーポレーション東京駅本店では、ライフラインに関する記事も以前に書いておりますので、以下のリンクよりご参照くださいませ。
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