◆水害ハザードマップとは?
水害ハザードマップとは、一般的に「自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、水害による被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図」とされています。
そのエリアの水害に対するリスクと避難場所・避難経路について示したもので、各種水害が発生した際にリスクを把握しどのように行動すべきかの指針となります。
水防法という法律によってハザードマップの作成と周知が義務付けられており、各自治体にて作成されています。
また、不動産の賃貸・売買の契約前に行われる重要事項説明の際にもこの水防法に基づく災害ハザードマップについて説明することが2020年8月に義務付けられています。
◆水害の種類
水害と一言に言ってもいくつか種類があり、水害ハザードマップは水害の種類によって別々に作成されています。
次に水害の種類について見ていきましょう。
洪水
洪水とは、台風や大雨により河川が増水して、堤防の決壊などで起きる水害のことを言います。
そのため、洪水のハザードマップは河川に近いエリアがリスクが高めとなっていることが多いです。
高潮
高潮(たかしお)とは、台風や低気圧によって生じる海面の高まりによる水害のことを言います。
内水
内水(うちみず)とは、台風や大雨、ゲリラ豪雨など集中的に大雨が降ることで、マンホールなどの下水道から水があふれてしまうことを指します。
◆どのようなリスクが確認できるのか?
上記のとおり、洪水、高潮、内水などを理由にこのエリアがどの程度の浸水リスクがあるかが確認できるのがハザードマップですが、具体的にどのようなリスクが確認できるのでしょうか?
浸水の深さ
洪水や高潮、内水の際に想定される浸水の深さについて確認ができます。
浸水継続時間
洪水や高潮、内水で浸水した際にどのぐらいの時間、浸水が継続するかが確認できます。
◆東京の水害リスクは西高東低
東京23区で見てみると水害リスクは西高東低となっています。
東京都東部は大型河川が多く海抜が低いため、洪水や高潮による水害を受けるリスクが高くなっています。それに比べて東京西部は比較的海抜が高いため、河川沿いなどを別とすると比較的に水害リスクに強い傾向にあると言えます。
具体的には中央区、千代田区の一部、台東区、江東区、墨田区、江戸川区、葛飾区、足立区の各区は荒川が氾濫し、洪水が発生してしまった場合には5メートルの深さの浸水が想定されるエリアもあるなど、かなり大きな水害となってしまう可能性があります。
また、東京の東側に限らず、同じ荒川が流れている北区や板橋区エリアにも浸水エリアはありますし、多摩川が流れている世田谷区や大田区なども浸水エリアがあります。
中小河川沿いであっても浸水リスクがあるエリアは多数ありますので、ハザードマップは確認するようにしましょう。
なお、浸水リスクのあるエリアに住んでいる場合は避難場所や経路もあわせて確認するようにしておくとベストです。
◆まとめ
本日は水害ハザードマップについてお話ししました。
最近は異常気象による台風やゲリラ豪雨などが頻繁に発生するようになってきています。
今年も台風は何度も来ましたし、水害のリスクについては必ず確認した方が良いでしょう。
ちなみに、水害ハザードマップは各自治体のホームページにて確認することが可能です。また、見直されることもありますので、重要事項説明の際に説明を受けたからと言って確認しないのではなく、大雨や台風の予想があるのであれば確認するようにするとベストです。
なお、アブレイズコーポレーション東京駅本店では災害に関する記事も以前に書いていますので、以下のリンクよりご参照くださいませ。
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