防災対策のススメ〜通電火災編 - アブレイズ・コーポレーション東京駅本店～お部屋探しの冒険日記～

◆二次災害としての火災

地震の二次災害として火災の発生も注意しなければなりません。

1996年に発生した阪神淡路大震災では寒い冬の時期で、ちょうど朝早い時間帯であったこともあり炊事や暖房器具の使用による火災が多かったために火災が発生したと言われておりましたが、実は通電火災という理由での火災も多かったといいます。

通電火災についてはまた後述するのして、地震の際に二次被害として発生する恐れのある火災についても十分に対策しておかなければなりません。

本日は通電火災についても含めて、火災予防についてお話ししていこうと思います。

地震による火災の原因として、家屋の倒壊や家具の転倒により、ガス管や電気配線が破損したり、ストーブなどの暖房器具に可燃物が接触することにより起こるものと、地震による停電が復旧した際、スイッチが切れていない電化製品が通電状態となり、通電したことにより火災となる火災も多く発生しています。

このうち、後者である停電が復旧した後に発生する火災が通電火災と言われており、上述の阪神淡路大震災では約6割が通電火災であったと言われており、地震の際の火災の原因として大きな要因となっていることがわかります。

通電火災の特徴として、地震から時間が経過した後に発生するということです。地震がが発生し、電気が復旧するまでにはそれなりの時間がかかることが多いです。

そのため、人々が避難所などに避難した後の誰もいなくなった家屋から出火することも多いため、発見が遅れ、初期消火も遅れることから被害が拡大していく危険性があります。

また冬場は暖房器具を使用する機会も多く、この暖房器具に通電することにより火災につながる可能性が高まることから冬場の方が通電火災のリスクは大きいと言われています。

通電火災を防ぐためにはどうしたら良いのでしょうか？

通電火災を防ぐためには避難をする際に電気ブレーカーを落とすということです。

元となるブレーカーを落としておけば、電気が復旧したとしても火災の要因となる電化製品には通電されません。

また、避難をしない場合も停電時にはブレーカーを落とし、電化製品のコンセントを外しておくなどしておくと安心です。

また、通電時にブレーカーを復旧する際も「漏水等により電気機器等が破損していないか」、「配線やコードが損傷していないか」、「燃えやすいものが近くにないか」などの確認を怠らないようにしましょう。

また、一度、水に浸かってしまった電化製品は乾燥させたとしても内部の配線や基盤が故障している可能性があり、通電させると出火の危険がありますので、使用しないように注意しましょう。

実は私も通電火災というものを前職の際の消防署の研修を受けるまで知りませんでしたが、地震を原因とする火災の要因は炊事や暖房器具の転倒だけでなく、停電からの復旧時に火災が発生する通電火災の割合もかなり多いことがわかったかと思います。

まずは「避難の際はブレーカーを落とす」ということだけ気をつけているだけでも通電火災の危険性を多くの確率で防げるかと思いますので覚えておいていただければと思います。

なお、アブレイズコーポレーション東京駅本店では地震をはじめ防災対策に関しても記事にしておりますので、以下のリンクよりご参照ください！

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