こんにちは!アブレイズ編集部です。重要事項説明書で説明を受けることがある、「抵当権」と「根抵当権」を知っていますか?この記事では、両者の違いやメリット・デメリット、活用例などを分かりやすく解説します。抵当権と根抵当権を少しでも理解すれば、お部屋探しや住宅ローンの選び方が変わるかもしれません。
それでは、「抵当権」と「根抵当権」について見ていきましょう!
抵当権と根抵当権って何?それぞれの定義と仕組み
まずは、抵当権と根抵当権の基本的な定義と仕組みについて説明します。
抵当権とは?
抵当権とは、住宅ローンなどの借入をする際に、不動産を担保として提供することで、返済が滞った場合には担保不動産を売却して債務を弁済することができる権利のことです。つまり、お金を貸した側(債権者)は、お金を返せなくなった側(債務者)の不動産を売ってお金を回収できるというわけです。
抵当権は、借入時に金額や期間などが決まっている場合に設定されます。例えば、住宅ローンであれば、借入金額や返済期間が契約時に決められていますよね。その場合、借入金額分の抵当権が設定されます。
抵当権は一つの不動産に対して複数設定することができます。その場合、設定した順番によって優先順位が決まります。例えば、第一抵当にA銀行、第二抵当にB銀行というようになります。この場合、A銀行はB銀行よりも優先的に弁済を受けることができます。
根抵当権とは?
根抵当権とは、不動産を担保として提供することで、あらかじめ決められた上限額(極度額)の範囲内で何度でも借入や返済を繰り返すことができる権利のことです。つまり、お金を貸した側(債権者)は、極度額を超えない限り、お金を返せなくなった側(債務者)の不動産を売ってお金を回収できるというわけです。
根抵当権は、借入時に金額や期間などが決まっていない場合に設定されます。例えば、事業資金やリバースモーゲージなどであれば、必要な時に必要なだけ借入をすることができますよね。その場合、極度額分の根抵当権が設定されます。
根抵当権も一つの不動産に対して複数設定することができます。その場合も設定した順番によって優先順位が決まります。ただし、根抵当権は連帯債務者を設定することができません。連帯債務者とは、債務者がお金を返せなくなった場合に代わりに返済する人のことです。
抵当権と根抵当権の違いを分かりやすく比較
抵当権と根抵当権は似ているようで、実は大きく違います。それぞれの違いを表にまとめてみました。
抵当権と根抵当権のメリットとデメリット
それでは、抵当権と根抵当権のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
抵当権のメリット
低金利で借入ができる
連帯債務者を設定することで、借入審査が有利になる
担保不動産を自由に利用できる
抵当権のデメリット
返済が滞った場合、担保不動産を売却される可能性がある
担保不動産を売却する場合、抵当権を抹消する手続きが必要
複数の抵当権を設定した場合、優先順位が低い方は弁済を受けられない可能性がある
根抵当権のメリット
必要な時に必要なだけ借入ができる
返済額や期間に柔軟性がある
担保不動産を自由に利用できる
根抵当権のデメリット
金利が高めに設定されることが多い
連帯債務者を設定できない
返済が滞った場合、担保不動産を売却される可能性がある
担保不動産を売却する場合、根抵当権を抹消する手続きが必要
複数の根抵当権を設定した場合、優先順位が低い方は弁済を受けられない可能性がある
抵当権と根抵当権の活用例
最後に、抵当権と根抵当権の活用例を紹介します。
抵当権の活用例
住宅ローン:自宅やマンションなどの住宅を購入するために、自分が所有する不動産を担保にして銀行や金融機関から借入をする場合です。この場合、抵当権は購入する住宅の価格に見合った金額に設定されます。住宅ローンの種類としては、変動金利型、固定期間選択型、全期間固定金利型などがあります。それぞれの特徴やメリット・デメリットについては、以下の表を参考にしてください。
事業資金:自分の事業に必要な資金を調達するために、自分が所有する不動産を担保にして銀行や金融機関から借入をする場合です。この場合、抵当権は事業の成功や失敗によって変動する借入金額に対応できるように設定されます。
リフォームローン:自分が住んでいる家やマンションをリフォームしたり、増築したりするために、既存の住宅ローンに追加で借入をする場合です。この場合、抵当権はリフォーム費用に見合った金額に設定されます。
住み替えローン:自分が住んでいる家やマンションを売却して、新しい家やマンションを購入するために、売却前に新しい物件の購入資金を借入する場合です。この場合、抵当権は売却予定の物件と購入予定の物件の両方に設定されます。
根抵当権の活用例
リバースモーゲージ:自分が所有する不動産を担保にして、老後の生活費などを借入する場合です。この場合、根抵当権は必要な時に必要なだけ借入ができるように設定されます。返済は死亡時や不動産の売却時などに行われます。
事業資金:自分の事業に必要な資金を調達するために、自分が所有する不動産を担保にして銀行や金融機関から借入をする場合です。この場合、根抵当権は事業の状況に応じて柔軟に借入や返済ができるように設定されます。
賃貸経営:自分が所有する不動産を賃貸として貸し出すことで収入を得る場合です。この場合、根抵当権は賃貸経営に伴う経費やリスクへの備えとして設定されます。
まとめ
以上が、抵当権と根抵当権の違いやメリット・デメリット、活用例についての解説でした。抵当権と根抵当権はそれぞれ異なる特徴や条件を持っていますので、自分の目的やニーズに合わせて選ぶことが大切です。
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